アニメ界への影響
1990年代を代表するアニメ作品
【新世紀エヴァンゲリオン】は蓄積された邦画や日本の特撮、アニメーションの技法を濃縮した作風に加え、キャラクターの内的側面を表現するなど、斬新な演出が後続するアニメ作品に多大な影響を与えたことから、1970年代を代表する『宇宙戦艦ヤマト』、1980年代を代表する『機動戦士ガンダム』に続く第3次アニメ革命と言われたました。
従来のロボットアニメがおもちゃの売り上げのための販促物の一つとしての特性を色濃く持っていたのに対し、アニメ作品の映像ソフト自体に販売、購入価値を見出せる作風であり、本作以後、「パッケージ性」と呼ばれるこの性格を強めテレビアニメの制作費を映像ソフト化で賄う仕組みができました。
コンテンツ業界では元々一つのメディアでしか表現されていなかった作品(原作)の商品広告を小説、漫画、アニメ、ゲーム、音楽CD、映画、キャラクターグッズ販売などの多数のメディアと組み合わせて商品展開させ各メディアの弱点を補う「メディアミックス」と呼ばれる手法が1980年代後半から盛んになっていました。
本作品は同時期の『スレイヤーズ』シリーズ、『機動戦艦ナデシコ』と共にその潮流を確立させたものであり、特に「原作のないアニメ主体のメディアミックス」の嚆矢となった存在でした。
この作品の成功はアニメブームに繋がり、放送後の1997年頃からは首都圏でテレビアニメが週約50本放送される空前のブームとなりました。本番組の深夜帯再放送における高視聴率をきっかけにいわゆる深夜アニメが増加したことと合わせて、現在のアニメ放送体系を決定付けたと言えるでしょう。
テレビアニメにおける製作委員会方式の初期試用作品であり、その傑出した成功例である本作は現在主流となっている同製作体制を増加させる一因となったようです。








